幸せに暮らしたい日記

未経験を一つでも減らしてから死にたいのに、小心者すぎてスマホという窓を通してしか世界を見ることのできない日々をそろそろやめたい人の心の叫びとメモ

ありがとうさようなら

髪に指を通しあい

気持ちがいいねと頬を寄せては口付けて

 

あなたのいつでも林檎のような頬は

拠り所でした

 

わたしの長い髪が

あなたの口へ入ってしまうのか

時折顔をしかめるのは

きちんと見ていたよ

 

あなたは一晩中抱きしめて

明け方に時計を探すわたしを

床へ引き戻しさらに抱き寄せたけれど

わたしにはもう隣にいる勇気がない

 

温もりからそっと抜け出したとき

起きていましたか、

 

暗がりの中、

鉄の箱へ押し込まれる人波に

果てしなくひとり

 

あなたの部屋から連れ帰った

コットンの寝巻きは

あなたの臭いが染み付いて

わたしはまだ、取り出せないでいる

 

なにをしている

愛しい人

確かな時間があったことを

わたしは消さない

 

ありがとう、さようなら

 

ありがとう、

さようなら。